離れて暮らすご家族様への宅配サービス宅配で健康と安心をプレゼント

◎新聞に掲載されました

配達ついで ご両親見守ります

乳製品の配達のついでに、離れて暮らす高齢の両親の様子をみて、お知らせします—。岡山市南区内尾の牛乳販売店「ミルク.アオ」が、配達した際の様子を家族に伝えるサービスを8月から始めた。

岡山の牛乳販売店「ミルク.アオ」

高齢化が進み、独居の高齢者も増えていることから、店主の青野謙吾さん(44)が、「離れて暮らす子どもは、親のことが気になる。牛乳屋が何か貢献できないか」と考えたのがきっかけ。親への宅配を注文した客に対し、希望があれば電子メールや電話で定期的に近況を報告する。店は会社を定年退職した父親が2002年に始めた。父親の病気がきっかけで、青野さんも05年から会社を辞めて手伝い始め、そのまま跡を継いだ。最初の数年は、配達だけで精いっぱいだった。余裕が出てくると、「届けるシステムで社会貢献につなげられないか」と考えるようになり、庭の木の剪定や物の移動など、簡単な手助けをするようになった。自身が悪質な訪問営業を受けた経験から、不用品回収やリフォーム、水道修理など地域のプロを紹介するサービスも昨年12月に始めた。足が悪い独り暮らしの男性には、相談に乗って信頼関係を築き、家の中まで届けている。青野さんは「お客さんに合わせて対応を変える。それも戸別配達の良さ」と言う。普段から、ただ届けるだけでなく、変化がないか気を配る。他県では、宅配ボックスに乳製品が残ったままだったことから異常に気付き、人命救助につながった例もあるからだ。今回のサービスもそういう思いからで、通常の配達料金のみで応じる。配達は月曜・木曜コースと火曜・金曜コースがあり、それぞれ週1回か2回、朝か昼を選べる。エリアは南区の妹尾地区と興除地区、北区の庭瀬地区が中心だが、北は北区柳町付近まで配達可能だ。早島町や倉敷市の一部にも届ける。「地域密着で、少しでもサポート役になれたら」と青野さん。問い合わせは同店(086-282-4823)へ。  (大坂尚子)

086-282-4823